トランスフォーマー レジェンズ LG42 ゴッドボンバー 玩具レビュー
2017年5月27日に発売しましたゴッドボンバーの玩具レビューです。
概要
ジェネレーション1(G1)期の日本オリジナルシリーズ『トランスフォーマー 超神マスターフォース(超神マスターフォース)』に登場し、海外では発売されなかった国内オリジナルTFとなります。
トランスフォーマー及び、タカラ玩具における初のグレート合体となる所謂、主役メカを強化する2号ロボットであり、勇者エクスカイザーのグレートエクスカイザー、トランスフォーマー カーロボットのゴッドファイヤーコンボイ、そして北米主導で制作されている実写版トランスフォーマー リベンジのジェットパワーオプティマスプライムなどの先駆けとなりました。
個々のキャラクターが売りであるトランスフォーマーでは珍しく人格がありません。これは超神マスターフォース及び、前作のトランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズにて、頭部のないボディ、トランステクターという概念が作られました。ゴッドボンバー自体はヘッドマスターではないものの、アニメでの操縦はヘッドマスターJrの3人が担当し、この延長線上にあるものと思われます。
今回のレジェンズ版はヘッドマスター要素も追加された形でのリメイクとなりました。当時はマーケティング上、2000円と価格が決められ、かなり簡素な玩具となりましたが、そういった面を全て払拭しています。
当然ながらレジェンズ版も合体可能で、昨年12月に発売されたスーパージンライとグレート合体するが最大の目玉でもあります。
過去に書いたスーパージンライの玩具レビューです。
パッケージ
スタイリング
ロボットモード
ロボットモードはかなりアニメ版に近いデザインに仕上がっています。
肩、肘、股など可動箇所は充分にありますが、腰は固定です。また足首の角度をある程度変えられます。
ビークルモード
ロボットモードとは対照的に、かなりアニメ版とは幾分異なるデザインとなりました。モチーフのない架空のビークルだったのも一因でしょう。
再現度の優先順位がロボット>ビークルなのはトランスフォーマーでは珍しいケースです。
基地モード
レジェンズ版オリジナルモードです。この形態には足パーツを分離する必要があります。
ヘッドマスター
ヘルメットを被る前提でのヘッドデザインになっています。
武器
レジェンズシリーズではあまり具体的な武器名称はないのですが、流石にキャノン砲には『ゴッドキャノン』と明記されています。
ゴッドキャノンにはヘルメットを取り付けられ、ヘッドマスターを砲手にする事ができます。
刀は分解する事でゴッドキャノンに収納可能です。
コクピット
ヘッドマスターはアニメ版同様3人まで搭乗できます。
画像では分かり辛いですが、フロントガラスはクリアーパーツを使用しており内部からもヘッドマスターを確認できます。
変形
ビークル→ロボット
G1版は一度バラバラにして組み立てる方式で、トランスフォーマーではかなり反則に近い変形方法でした。同様の変形方法をする玩具はG1オメガスプリームぐらいしか、直ぐには思い浮かばず極めて限定的です。
レジェンズ版は差し替えなしのワンピース変形を実現しています。
ビークル→基地
ロボットモードと異なり、こちらは足パーツを外す必要があります。
G1版との比較
胴体部分においてデザインの共通性がみられますが、プロポーション、可動など隔世の感がある程の違いがあります。
尤もG1版は2500円での価格が2000円に変更された事で試作版から更にコストダウンをした簡素な玩具であり、同時期のトランスフォーマー玩具と比較しても見劣りしています。
下のアニメ版の画像と比較すると、ロボットモードはレジェンズ版の再現度が高い反面、ビークルモードはG1版の方がアニメに近いデザインなのが判ります。
ロボットモードの再現度を優先した結果、ビークルモードにそのしわ寄せが来ていることが伺えます。
テレビマガジン カラースペシャル69 トランスフォーマー 超神マスターフォース 超ロボット軍団大集合!より引用
ゴッドボンバーの系譜
画像上…左からゴッドボンバー、ゴッドマグナス(カーロボット)、ウルトラマグナス(マイクロン伝説)
レジェンズ版は初のゴッドボンバーのリメイク玩具となりますが、カーロボットで発売されたゴッドマグナスはそのコンセプトを引き継いだ玩具であり、ネーミングもゴッドボンバー+ウルトラマグナスから来ているとみていいでしょう。
画像左下には、レジェンズ版ゴッドボンバーとゴッドマグナスで共通している部分を挙げてみました。
ビークルモードのフロント部分がグレート合体時に胸部のアーマー化し、背中に装着される飛行ユニットもあります。
前腕の部分はパネル式で開く事ができ、ジョイント部分も酷似しています。ただ、ゴッドボンバーの方はパネルを裏返す事はありません。
下腿部も分離可能です。これは超生命体トランスフォーマー マイクロン伝説のウルトラマグナスも共通しています。
レジェンズ版ゴッドボンバーは玩具的にはゴッドマグナスのリメイク的な要素が色濃くでているのが判ります。
マイクロン伝説ではジェットファイアーが2号ロボの位置付けだった事もあり、ウルトラマグナスはゴッドマグナスほどの共通性は持ち合わせていません。劇中での扱いは人格があるのかハッキリせず、コンボイのパワーアップユニット程度であり、そういった立ち位置はゴッドボンバーに近いものを感じさせます。
画像右下のはコンボイと合体したマグナコンボイですが、劇中では一度もこの姿にはなりませんでした(マグナジェットコンボイにはなった事がある)。
膝部分のジョイント
画像はユナイトウォリアーズのグランドコンボイと足を差し替えたものです。
膝部分のジョイントはユナイトウォリアーズの玩具と共通しており、差し替える事が可能ですが、残念ながら足の長さは一致しておらず、差し替える場合は両足ともする必要があります。
総評
撮った、加工したはいいけど、貼る場所がなかった画像を置いときますね。
玩具としてはパーツがカッチリ固定できず、ポロポロ外れ易いのが玉に瑕で、弄り辛く残念ながら完成度が高いとは言い難いのも事実です。
ゴッドボンバーにおいてG1版はタカラ初のグレート合体という記念碑的な玩具ではあったものの諸々の事情で不満があったのは否めない所でしょう。
そういった意味において、そういった無念(?)を晴らしてくれたのがこのレジェンズ版ではないでしょうか。この玩具もまたG1の時同様、現時点においては海外での販売予定はなく、日本オリジナル商品となっているのも印象深い所です。
あと、発売一週間後に完全版が東京おもちゃショーでタカラトミーモール限定販売が告知されたのは、水を差された気分でしたねぇ…。もうちょっとタイミング考えてよ!みたいな。
ま、スーパージンライは現在、アマゾンなどではプレ値になってしまっていますので、買い逃した人には丁度いいかも知れません。
レジェンズ版ゴッドジンライのレビューも後日アップしていきたいと思いますが、まだ未定です。
ゴッドジンライを使用したコラ画像のエントリを紹介して締めさせていただきます。