トランスフォーマー タイタンズリターン シャークティコン ノー 玩具レビュー
トランスフォーマー タイタンズリターン シャークティコン ノーの玩具レビューです。
概要
2016年に北米にてタイタンズリターン(TR)のラインで発売された玩具です。
一般的にはシャークティコン(ジェネレーション1(G1)時代の和名はシャークトロン)と呼ばれますが、これは種族名であり、個体での名前はノー(GNAW)となっています。GNAWには噛るという意味があり、鮫映画の金字塔であるジョーズ(顎)を踏襲した命名方法です。
以下、G1時代の和名優先で表記していきます。また、本来は商品名のノーと表記すべきですが、ここではシャークトロンで統一します。
シャークトロンは劇中ではほとんどの場合によって、全く同じ姿のロボットが集団で登場し、群れである事が強調されているキャラクターです。
ガンダムのような兵器ではなく、個々に人格のあるロボットとして描かれるトランスフォーマーではこういった量産型である事が特徴のキャラクターになります。
G1時代の頃からクローン部隊を従えるインセクトロン部隊、外見上、色以外に違いの無いジェットロン部隊、スカージ&スウィープス部隊、シーコンズなど量産型のトランスフォーマーは自体は多数居ますが、その中でも最も「群れ」である事のインパクトが強いのはこのシャークトロンでしょう。
また、G1アニメでは、クインテッサ星人の部下であり、デストロンには属さないという玩具とは異なる設定になっています。
量産型TFは主にデストロンやビーコンなど悪役中心に登場しますが、個々のキャラクター性がウリであるトランスフォーマーでこういった露骨なまでに個が薄くなる量産型が登場してくるのは、善悪の両陣営がほぼ対等である事がウリではあるものの、それでも悪玉は善玉よりも売れ辛く、劇中での悪玉の頭数を保つ意味合いがあります。
ガンプラのザクのように量産型TFを複数買いさせる狙いもあるでしょうが、ほとんどの人は複数買いはしませんので極めて限定的といえます。
そんなシャークトロンですが、先述の通り玩具ではノーという個体名が付けられ、劇中では群れで登場し、個が弱い印象のある彼らにも明確な人格がある事を示唆し、受け手に対し解釈の幅を広めています。
日本では今年発売が予定されていて、ヘッドマスターの追加やアニメ版に近いカラーリングなどの若干の違いがあります。
商品名は個体名ではなく、シャークトロンになっています。
スタイリング
G1時代のデザインをほぼ踏襲したものになっています。
ロボットモードのずんぐりむっくりしたプロポーション、どうみても鮫とは思えない独特なスタイルのビーストモードは印象的です。
カッコよさという基準からは遠く離れたデザインで、多彩なキャラクターが登場するトランスフォーマーシリーズならではといえるでしょうか。個人的にも魅力を感じるデザインです。
G1時代と異なる点としてロボットモードの頭の後ろにビーストモードの頭の半分が残りません。印象的な部分だっただけにTR版は少々物足なく感じさせます。
低価格のレジェンズクラスで発売されましたので、ボールジョイントで可動はするものの全体的に簡素な作りで手首、足首、腰などの可動はありません。
武器のモーニングスターはG1版同様ビーストモード時は尻尾になります。
パッケージ
玩具はロボットモードでパッケージされていて、イラストはビーストモードで、G1時代とは逆の構図になっています。
タイタンズリターンはロボットモードでパッケージされ、イラストもロボットモードなのが基本です。ビーストモードがイラストになっているのはそれだけ、この姿がシャークトロンのイメージとして強い所為でしょうか。
同名玩具との比較
左から
G1版、エネルゴン版、ビーストハンターズ版、TR版です。
ビーストハンターズ版は正確にはシャークティコン・メガトロンです。
日本でも発売されたプライム版メガトロンのリデコにあたる玩具です。
日本ではトランスフォーマーGO!の時期の玩具にあたり、同時期の悪役玩具は仕様変更もありつつも概ね国内でも発売されましたが、このメガトロンは見送られました。
また、G1版、エネルゴン版は国内販売されたものの限定版の形が取られています。通常販売されるのはレジェンズが初になります。
見ての通り、シャークティコンと名がつくものの、純粋なリメイクといえるのはTR版のみとなります。商業的にこのデザインをリリースするのは難しい所があるのでしょう。それだけにTR版の登場は大型玩具という事で30年ほどリメイクされなかったTR版フォートレスマキシマスと同様に感慨深い所があります。
変形
特に難しい所もないのですが、ロボットモードからビーストモードにする際、肩の移動をしなくてもほとんど違和感がないために忘れがちです。
コクピット
タイタンマスターは口の中に収納(?)可能です。
シャークトロンらしいとはいえばらしいです。
ジョイント
六角のジョイントは3箇所にあります。
このジョイントはタカラトミーモールで発売されているスタンドに対応しています。
オリジナルストーリー
朝食
元ネタ
TF大紀行
昔読んだ漫画にこんな感じのがあったなーと思って。
トランスフォーマー ザ・ムービーのワンシーンを再現
シャークトロンは合成で増殖してます。
総評
シャークトロンはいいぞ。