祝!30周年『トランスフォーマー コンボイの謎』の思い出を語ってみる
- トランスフォーマーファンからみたコンボイの謎
- スクランブルシティ計画とは
- トランスフォーマー ザ・ムービーが公開されなかった余波
- “コンボイが死んだ!”というプロモーション
- ロディマスコンボイ登場というサプライズは成功したのか
- ウルトラマグナスが果たした役割
- 終わりに
クソゲーとして有名なトランスフォーマーコンボイの謎も今月5日で30周年を迎えます。
このゲームもネットでそれなりに取り上げられる訳ですが、如何にクソゲーであるかばかりがクローズアップされてしまっています。このゲームのクソゲーぶりはゲームカタログの記事やAVGNの動画でも観ていただければ充分に判るでしょう。
しかしながら、このゲームは人気IPを利用しただけのキャラゲーとは少々異なる側面があります。簡単な概要はこちらのWikiに書かれている通りです。
本作の元になったのはアニメ『戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー』とその続編『2010』で、この2作の間には『トランスフォーマー・ザ・ムービー』という映画がある。前作の主人公的存在であるコンボイをはじめとするキャラクターが軒並み戦死し、世代交代が行われるなどストーリー的に重要な位置を占める作品なのだが、この映画が公開されたのは海外のみで、日本では何の説明も無く『2010』の放送が開始された。というのも、北米では日本の無印シリーズにあたるシーズン1・2と、『2010』にあたるシーズン3以降には約9ヶ月の長期に渡るスパンがあったものの、日本では無印シリーズのわずか1週間後に『2010』が開始されてしまい、『ザ・ムービー』で補完をするタイミングが無くなってしまったのだ。
そこで、映画に代わって事情を説明するために作られたのが本作であった。本作の主人公がウルトラマグナスなのは彼がコンボイの死の真相を探るためであり、エンディングで条件を満たすとロディマスになるのはコンボイからロディマスへの世代交代を現すものであった。つまり、「コンボイの謎」とは「誰がコンボイを殺したのか」というコンボイの(死の)謎、あるいは「新しい司令官は誰なのか」というコンボイの(後継者の)謎だったのである。ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~
トランスフォーマージェネレーション2010より
当時の業者向けのプロモーションビデオでも明確に翌年公開予定(実際には3年後に公開)のコンボイの謎は劇場版を先取りした内容である事が説明されています。ただ、実際にはそんな先取りしたような内容でないのは周知の通りです。
これに加え、この時期に行われていた「スクランブルシティ計画」のプロモーションもまたこのゲームに強い影響を与えていたと思います。
コンボイの“謎”ってなんだよって指摘もよくある話ですが、上記の通りとしか言いようがないでしょう。またコンボイの謎が発売された同年には『ドラゴンボール神龍の謎』『アトランチスの謎』『スーパーゼビウス ガンプの謎』などのファミコンソフトが発売され謎は普遍的なワードでした。まあコンボイというガンプや神龍、アトランチスといったミステリアスなモノとはかなり遠い所にあるキャラクターだった事が突っ込まる要因になったのでしょうか。
そんな訳でそこら辺を当時の一介のトランスフォーマーファンの視点から紹介してみます。
まあ、あくまでコンボイの謎は知っていても当時をよく知らない…という人に対してのものですので、ファンにとっては常識的なものかも知れませんがご容赦ください。
コンボイは実写劇場版以降は原語版の名称であるオプティマスプライムと表記される事が増えましたが、ここでは全てコンボイとさせて頂きます。
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スクランブルシティ計画とは
コンボイの謎が発売された同年に行われたプロモーションで、玩具CMだけでなく、テレビマガジンのグラビア展開、TVアニメとは別のOAV『スクランブルシティ発動編』の制作、ミクロマンで知られる故・森藤よしひろ氏のコミックも用意され*1、相当な力を入れたものです。
玩具は両陣営それぞれリーダーと基地、そして2体の合体戦士を販売するというもので、下記の表の通りです。
サイバトロン |
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3980円 |
4800円 |
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4980円 |
6980円 |
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5500円 |
5500円 |
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ガーディアン(プロテクトボット部隊) |
5500円 |
5500円 |
合体戦士はバラ売りもあり(合計金額に変化なし)。
…とまあ総額42740円という子供向け玩具とは思えない規模の商品数をまとめてプロモーションしていたのです。また価格を見ての通り、悪玉の方が値段が高いのも特徴的でこういう事はなかなかありません。如何に当時のトランスフォーマーが好調だったか窺い知れる所です。
当時の玩具カタログですが、片面はまるまるスクランブルシティ計画関連の玩具で占められています。表紙イラストも日本のみで使用されたものです。
ラインナップを見ての通り、コンボイの謎にはこの中からウルトラマグナス、、メナゾール、ブルーティカス、そして上のカタログにはまだありませんがダイナザウラーが登場しています。逆に、後述する劇場版にはウルトラマグナスとガルバトロン以外は登場せず、この辺りからもこのプロモーションとコンボイの謎の関連性が伺えるでしょう。
このプロモーションはトランスフォーマージェネレーションでは春から秋にかけてという記述があります。
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー(初代TF)』のアニメが同年11月に終了し、同月からは『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010(TF2010)』がスタートしました。
そして、この商品ラインナップの先駆けとなるエアーボット部隊とスタントロン部隊が初代TFのアニメで初登場したのが同年の5月に放映された『ベクターシグマの鍵PART1』からになりますので、日本の独自展開ながら概ねTVアニメの展開にあるていど歩調を合わせていたようです。
トランスフォーマージェンレーションより
また、このイラストの初出はテレビマガジン4月号との事です。他にスペリオンのイラストでは2月号でした。雑誌展開はアニメから幾分先行していたようです。上のイラストでは設定が固まっていないのかガルバトロンとウルトラマグナスのデザインが玩具基準で描かれ*2、同一キャラであるメガトロンと同時間軸に存在しています。
スタジオOXの手に掛かると、玩具デザインで描かれたガルバトロンもイケてますね。
ちなみに北米のマーベル・コミックではガルバトロンが未来からタイムスリップしてメガトロンと対面しています。
マーベルコミック版TRANSFORMERS#77より
テレビアニメではウルトラマグナス、ガルバトロン、メトロフレックス、ダイナザウラーの4体については初代TFには一切登場せず、TF2010からの登場でもあったので12月以降もこのCMは行われていたと記憶しています。実に長期間に渡るプロモーションでした。
余談ながら、TF2010で悪玉にも関わらず当時の最高価格となる11000円のプレダキングのプロモーションとして有名な『デストロンの逆襲』は当時のチラシから2月末頃からと判断できます。
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トランスフォーマー ザ・ムービーが公開されなかった余波
Transformers: The Movie [Blu-ray] [Import]
- 出版社/メーカー: Shout Factory
- 発売日: 2016/09/13
- メディア: Blu-ray
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先述の通り初代TFとTF2010を繋ぐ劇場版です。
日本の劇場版は大抵の場合、完全オリジナル、TVシリーズの編集版、本編には影響を与えない番外編のような傾向とは大きく趣が異なっています。この映画が初出のユニクロンなど、TF2010だけでなくその後のシリーズに多大な影響を与えました。
自分がこの映画の存在を知ったのが何時頃だったかはよく覚えていません。初代TFの終わり頃に出版されたトランスフォーマー大百科に映画の存在が簡単に触れられていますが気に留めませんでした。
ただ少なくとも初代TFとTF2010の間にミッシングリンクがある事は明白で、当時はTF2010冒頭で語られた部分のみでそれを類推するしかありませんでした。
多くのキャラクターの入れ替えと両陣営の情勢が大きく変化する劇場版を観なければTF2010へスムーズに移行できないのは確かですが、そうでなくとも劇場版の時点で初代TFから20年が経過しており、デストロンはそうでもありませんが、サイバトロンは序盤から馴染みのない新キャラクター中心に活躍しています。そう考えるとTF2010でキャラが刷新された事への戸惑いは日米ともに大差ないとも言えます。
問題なのは日本において『破滅の日』の三連作が最終回を代替わりした格好にはなりましたが、初代TFには明確な最終回が存在せず、実質的な最終回が劇場版になるのです。それを観ずして新シリーズへ行かざるを得なかった所にあります。
そんな最終回のない初代TFの完結を演出する為に後述する『コンボイが死んだ!』で行われた一連プロモーション(CM、玩具、ゲーム、雑誌など)がその役割を担ったわけです。
余談ながら、初代TFの北米での最終回は『ブルーティカスの復活』がそれに該当します。コメディ色の強いエピソードで最終回という雰囲気ではないですね。戦闘描写はかなり大味ですが、コンバットロン部隊のスィンドルの掘り下げ、初登場となるガーディアン、ギアーズやアイアンハイドといった初期キャラクターも活躍したりと色々と見どころの多いエピソードです。
『ブルーティカスの復活』は2016/12/5現在、タカラトミーより無料配信されています。
また、ロディマスコンボイの登場がこの映画最大のサプライズである事もあって、北米版のポスターではウルトラマグナスを中心としたものとなっています。
このイラストも初代TFには一切登場しないキャラなんですね。ほとんど活躍できない初代TFのサイバトロンを中心にすればそれはそれでどうかとは思いますが。
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“コンボイが死んだ!”というプロモーション
スクランブルシティ計画に続く独自展開したプロモーションです。基本的にTF2010スタートまでの期間なのでそれほど長い展開はされてはないでしょう。
有名な番宣CMですが、当然ながら劇中には一切ないシーンです。
今でこそ、何度も蘇ってしまうコンボイですので、もはや死なんてものは非常に軽いものですが、当時はそういった前例もなくインパクトの高いイベントであった事は間違いありません。また、他にコンボイの死でインパクトがあったのは、『ビーストウォーズ超生命体トランスフォーマー』の最終回ぐらいでしょうか。
初代TFからTF2010になって世界観は引き継がれたものの、北米では2年が経過していた事もあって商品価値が低下した玩具を入れ替える為、メインキャラは総入れ替えとなりました。
日本では既に1年毎にヒーローが入れ替わるのは常態化していますが、北米ではそういう訳でもありません。1993年から再スタートしたトランスフォーマージェネレーション2以降はほぼ毎年のようにコンボイの新型が発売され、他のキャラクターも毎年といかなくとも新型が発売されています。
それだけに、TF2010の商品展開は非常に攻めの姿勢でありました。この方向性が成功したのか、北米での1984~1990年のジェネレーション1と呼ばれる期間ではコンボイは2度リメイクされ、メガトロンやバンブルなど一部のキャラも幾らかリメイクされたものの、非常に多くのキャラクターが登場しました。
コンボイの死はそんな大きな節目となる所で行われ、劇場版でのコンボイとメガトロンの最後の戦いはファンに強いインパクトを与え、キャラクターの刷新を受け入れさせる土壌を作ったのではないかと思います。
劇場版がタイムリーに公開できなかった事への代替案が『コンボイが死んだ!』というプロモーションであり、その一環にコンボイの謎がある訳ですが、登場キャラクターは劇場版ではなく『スクランブルシティ計画』のを中心にチョイスしています。
意図したかは別として結果的に両方のプロモーションの最後を締め括ったのがこのゲームとなりました。
また、玩具では年末商戦もあってかグッドバイコンボイ、グッドバイメガトロンといったギフトセットが発売されています。ギフトセット自体は珍しくありませんが、グッドバイと付けた所にコンボイとメガトロンの降板とシリーズの節目である事を強く印象づけています。
トランスフォーマージェネレーション2009vol1、2より
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ロディマスコンボイ登場というサプライズは成功したのか
新リーダーロディマスコンボイというコンボイの謎におけるサプライズはTF2010の放映が11月中旬からにも関わらず、ゲームの発売が12月となってしまい、完全に機を逃してしまったのは否めないでしょう。そうでなくとも、ファミコンとしての制約とあの内容ではチンプンカンプンですし、理不尽に高難易度のゲーム故にロディマスコンボイに辿り着ける以前にクリアすらできない問題もあります。
日本で何時頃からオープンになったかは判りませんが、TF2010がスタートする前に発行されたテレビマガジンやトランスフォーマー大百科には既に掲載されていました。後者にはイラストのみで名称や役職までは載っていませんが、前者にはそれが明確になっています。
テレビマガジン1986年11月号より
まったくもってコンボイの謎との歩調はまるであっていない感はありますね。
なにかと先行しがちなテレマガ展開ですが、TF2010の放送開始時期を考えれば然程、先走ったって訳でもなく、ゲームソフトの発売が当初の予定よりもずれ込んでしまった可能性は充分に考えられる所でしょう。
逆にそれ以外の媒体では全くフォローが無かったのでアニメはみていてもテレビマガジンをチェックしていない人にはサプライズ以前に誰だお前という感じじゃないでしょうか。
結局の所、日本でのTF2010導入においてミスとハッキリ言えるのはホットロディマスを先行して登場させなかった事かも知れません。日本ではロディマスコンボイが先に登場してしまい順序が逆になってしまいました。ガルバトロンを先行して登場させたのならホットロディマスもそうあってほしかったですね。事前の仕込みがあれば「あのキャラがニューリーダーなの!?」みたいな驚きがあったでしょう。
また、コンボイの謎の発売日を意識したのかは判りませんが、初代TFでは8本のエピソードをお蔵入りにしていましたが、その内6本を終盤に追加して放送期間を延長しています。日本での最終エピソードとなった3連作『破滅の日PART1~3』は初代TFの完結編に相応しい内容で、後々実写劇場版トランスフォーマー・ダークサイドムーンのベースにもなったのですが、本来なら初期のエピソードになります。
これらのエピソードがお蔵入りになったのはスカイファイアーというキャラクターが登場していたからです。詳細は省きますが、玩具版スカイファイアーの画像からお察しください。
トランスフォーマージェネレーションより
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ウルトラマグナスが果たした役割
ウルトラマグナスは劇場版やゲームでの扱いを端的に見てしまうとまさにロディマスコンボイへの繋ぎのキャラクターでしかありません。
4分辺りからウルトラマグナスのCMがあります。
スクランブルシティ計画でのCMなどのプロモーションでは主役格として扱われているにも関わらず、ガルバトロンと共にアニメには一向に登場せず、コンボイが死んだのプロモーションも相まって、新シリーズではコンボイを次ぐ次期司令官として活躍するとではと誤解していたのを覚えています。
先述した劇場版の北米版ポスターから判るように、北米ではミスリードを意図的に行っていましたが、国内でのプロモーションにそういう意図があったのかは判断しかねる状況です。
玩具はダイアクロンのパワードコンボイの流用であり、バトルコンボイのパワーアップ版という位置づけでしたし、CMでも白いコンボイと合体するシーンをアピールしていたのも誤解を増長させる要因でした。
トランスフォーマージェネレーション2014vol2より
TF2010におけるメインキャラクターの総入れ替えについて先述しましたが、この総入れ替えにはもう一つ重要な点があります。それは、TF2010の新商品はダイアクロン、ミクロマンなどの流用玩具ではなくマーベルサイドがデザインをし、それを元に新設計されたものなのです。
それまでのトランスフォーマーはダイアクロン、ミクロマンを海外で売るためのブランドだった訳ですが、ここで遂に正真正銘のトランスフォーマーとしての作られた玩具が登場してきた訳です。
正確には初代TFから登場しているエアーボット部隊といったスクランブル合体戦士もまた流用玩具ではないのですが、これやメトロフレックスは販売はされなかったもののダイアクロンの時に企画されていたものです。それ以外にもTF2010以前から流用玩具でないものもありますが、規模として極めて小粒といった所で、本格的な導入はTF2010からとなります。
そんな中でウルトラマグナスは北米において劇場版で初登場を果たしました。新登場したキャラクターが新規設計占められる中、ウルトラマグナスは唯一ダイアクロンの流用玩具だった訳です。
この転換点においてウルトラマグナスは正にダイアクロン、ミクロマンの流用玩具としての大トリであり、ただの繋ぎではなくコンボイからロディマスへの橋渡しをした象徴的なポジションだったと言えるでしょう。(但し、後年、ザ・ヘッドマスターズのライデン、超神マスターフォースのブローニングなどの流用玩具もでてきます。)
- その後のウルトラマグナス
ウルトラマグナスはその後、日本ではTVシリーズ三作目となるザ・ヘッドマスターズまで登場するものの、シックスショットに敗れ戦死します。スクランブルシティ計画のプロモーションから長期間登場してきましたが、ここでウルトラマグナスは表舞台から消えることになりました。
以降、10年ほどの沈黙を経て2000年にスタートした、トランスフォーマーカーロボットにゴッドマグナスが登場します。このキャラクターは名前から判るようにウルトラマグナスを強く意識したものであり、海外で販売された際には名称がウルトラマグナスとなりました。
トランスフォーマージェネレーション2014vol2より
これを機に、ウルトラマグナスの玩具は再び発売されていく事になります。
2003年頃にはドリームウェーブ社から出版されたトランスフォーマーG1に登場し、アニメでは描かれる事の無かった白いコンボイの姿を披露しています。
トランスフォーマーG1 (#2) (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)
- 作者: Pat Lee
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2004/07/31
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ウルトラマグナスはその出自からコンボイと玩具的に流用され易い傾向にありますが、良くも悪くもコンボイを白くしただけのリカラー玩具をウルトラマグナスとして販売されるようになりました。
2008年のトランスフォーマーアニメイテッドでは完全新設計のウルトラマグナスが登場しました。このシリーズではコンボイが部隊司令官だった事もあって、ウルトラマグナスは総司令官という設定で遂にNo2の座を返上しています(汚名という訳でもないだろうけど)。
トランスフォーマー アニメイテッド TA27ウルトラマグナス
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- 発売日: 2010/07/24
- メディア: おもちゃ&ホビー
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2014年には待望のマスターピースが発売されました。アニメを強く意識したワンピース変形は見事と言わざるを得ません。大半は新設計ではあるもののやはりというかコンボイのパーツも幾らか流用されているようです。
昨年には『トランスフォーマーアドベンチャー』と『トランスフォーマーレジェンズ』で登場。
アドベンチャー版は『超生命体トランスフォーマープライム』で販売されたコンボイのリデコ品です。日本未公開のTVアニメ、『トランスフォーマープライム ビーストハンターズ』ではこの姿で登場しています。
レジェンズ版は完全新設計でウルトラマグナスは先述したザ・ヘッドマスターズで戦死から復活したとみてとれる設定となっています。
何この設定。地球で戦死ってザ・ヘッドマスターズの後日談?後半部分は訳が解らん。 pic.twitter.com/PAzbFpSL2C
— ぐり (@HI_R) 2015年9月20日
そして、今月発売予定のスーパージンライ(海外ではコンボイとして発売)ですが、この玩具は上のレジェンズ版ウルトラマグナスのリデコ品であり、従来であればコンボイからウルトラマグナスに転用されますが、それが遂に逆転した格好になっています。
そんな訳で、初登場から30年経った今なおウルトラマグナスは人気キャラクターとして息づいているのです。
随分と長々と書いてしまいました。スクランブル合体戦士やスカイファイアー、4面のボスであるデストロンシップ・ネメシスなどの詳細など自分なりに色々省略はしたのですが、当時の背景を伝えるにはなかなか省き辛いものが多く、その取捨選択の難しさを感じたものです。
近年はツイッターばかりでこんなまとまった長文書くのも久しぶりという事もあって、思った以上に時間が掛かってしまいました。
まあ文字制限がある訳でもないので気にする必要もないかも知れませんが、書く方も読む方も無駄に長文は苦痛ですし。
どうしても初代TFの最終回やコンボイの謎とスクランブルシティ計画の関連性など被ってしまう部分があって、同じ事を繰り返し書いてしまっています。なかなかどうしようかと色々を文を入れ替えながら調整はしたのですが、上手くまとめられませんでした。すいません。
少しでもコンボイの謎が発売された当時の背景を知っていただければ幸いです。これを知った上でコンボイの謎をプレイすれば多少なりとタカラの思惑、当時の子供の気分を追体験できるかもですよ。多分。
資料、知識不足、色々と記憶違いもあると思いますが、ご容赦ください。