トランスフォーマー・ムービー・ザ・ベスト MB-01 オプティマスプライム 玩具レビュー
2017年2月4日に発売しましたムービー・ザ・ベスト(MB)版オプティマスプライムの玩具レビューです。
概要
ムービー・ザ・ベストと銘打たれた玩具シリーズはトランスフォーマーの実写劇場版が2007年に第一作目が公開されて、今年で10周年となり、それを記念してカラーリングなど仕様変更を加えた再販シリーズです。
このオプティマスプライムは2014年に公開された『トランスフォーマー ロストエイジ(ロストエイジ)』の前半部分に登場した姿を玩具化したものでジェネレーション1(G1)時代のビークルモードから、劇場版のロボットモードになります。
G1時代のビークルモードになる所からか商品名はクラシック オプティマスプライムとなっています。
トランスフォーマー ムービー AD02 クラシックオプティマス プライム
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- 発売日: 2014/05/17
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ロストエイジでの玩具シリーズは全体的にシンプルな変形が中心となり、フラッグシップとなるリーダークラスのオプティマスプライムやヴォイジャークラスのガルバトロンなどは所謂ガワ変形となっています。
そんな中、このクラシック オプティマスプライムはロストエイジ中、最も複雑な変形機構となっており、大味な変形が大勢を占める中、一際異彩を放っています。
スタイリング
上半身にビークルモードのデザインはほとんど反映されていません。G1ビークルから劇場版のロボットという無茶なコンセプトをここまで再現した上に、同じロストエイジでのガルバトロンのような背中に余分なパーツもなく見事にまとめ上げられています。
これに加え、手首、腰、足首もしっかり可動します。膝、肘は概ね100度ぐらいまで曲げられます。
カラーリングの赤色ボディはやや暗めの感じになっており、ロストエイジの時に販売されたバージョンに比べリアルカラーといった印象を受けます。
パッケージ
バリエーション
左から通常版・ラスティ版・MB版となります。
ラスティ版のカラーリングが最も劇場版に忠実なものとなり、今回のMB版通常版、ラスティ版の中間といった感じのカラーリングとなりました。
同名同サイズ玩具との比較
左からG1版、MB版、バトルブレード(BB)版、バトルコマンド(BC)版となります。
G1版
ジェネレーション1の初代オプティマスの玩具になりますが、この玩具自体は実写劇場版第三作目となる『トランスフォーマー・ダークサイド ムーン』で再販されたバージョンになります。今回、敢えてここに含めたのは、MB版のビークルモードがG1版と比較する為です。
BB版
実写劇場版の第二作目となる『トランスフォーマー・リベンジ(リベンジ)』の頃に販売されたバージョンでは腕に装備された武器がフックでした。このバージョンはロストエイジの時に再販されたもので、腕の武器がフックからブレードになっています。ヴォイジャークラスの劇場版オプティマスとしては最高傑作と言っていい玩具でしょう。
基本的にはリベンジのリーダークラスを縮小した感じの玩具です。その為か可動部分の強度が充分でなく、ポーズなどはやや付けにくい印象も残ります。
実の所、ムービー・ザ・ベストの玩具ラインナップが公開された際、BB版がロストエイジの時に再販されていた事を失念していて、クラシック版をよりかはBB版の方がよくね?と思ったりもしました。
ムービー・ザ・ベストではリーダークラスでBB版のオリジナルといえるオプティマスが発売されますので、そういった被りも考慮したのかも知れませんね。
トランスフォーマー MB-11 ムービー10thアニバーサリー オプティマスプライム
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- 発売日: 2017/03/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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BC版
ロストエイジのメインデザインでのオプティマスとなりますが、ガワ変形となった事で背中側に余剰パーツが非常に目立つものに仕上がっています。表向きのデザインは非常に良く出来ていて、ロストエイジのオプティマスの中では劇場公開後に発売されたアーマーナイト版に次ぐ出来です。
MB版
同サイズの実写劇場版オプティマスはこれ以外にも幾つかありますが、このMB版は最高傑作といえるBB版と肩を並べる出来と言えましょう。
変形のさせやすさ、可動部分の強度が適切でポーズの付けやすさという面においてはMB版に軍配が上がります。
変形
概ね、画像通りの手順でやればスムーズに変形できます。9~12辺りは少々ややこしく、前腕を内側に傾けて移動させる必要があります。
G1ビークルから劇場版ロボットになる仕組みが、この変形過程で分かります。要はパネルの表裏、それぞれの面に異なるデザインを施し、それを変形の際に裏返す事で、この2つのデザインを両立させています。G1版アストロトレインのスペースシャトルとSL機関車の変形パターンに近い印象を受けます。
本来ならロボットモードにビークルモードのデザインが残らないのは不満なんですが、この玩具に関してはタカラトミーの執念を感じさせるものがあり、映像メディアだからこそできる無茶なシチュエーションを玩具で見事に再現した事にとても満足しています。
ビークルがほぼ箱型だからできる芸当だったのかも知れません。
その他
左…ロストエイジン版ガルバトロンとの対決シーン。住宅街と合成してみました。ガルバトロンはPCで本来のカラーよりも濃い目に加工しています。
右…ジェネレーション2(G2)版バトルコンボイとのツーショット。
バトルコンボイは当時としても、比較的簡単な変形の玩具でしたが特に不満もなく、寧ろ大満足した玩具でもあります。ロストエイジのオプティマスはクラシック版を除けばどれも同じようなガワ変形の玩具でつまらないものでしたが、バトルコンボイを弄ると変形が簡単な事がダメなのではなく、ガワ変形がつまらないのだなと再認識する所です。
こうやって比べてみると、ディティールなどの差がここまで違うのかと思わせるものがありますね。
ちなみにG2のオプティマスから今のアメリカントラックといった感じのエンジン部分が突出したビークルモードのデザインになりました。
総評